セミナー
2017.4.12

地域創生の取り組みについて(魚津市)

2017年4月12日(水)に、魚津市長の村椿晃様による「地域創生の取り組みについて」のセミナーが開催され、会員企業12社他、総勢57名が参加しました。

セミナーでは魚津市の紹介や、産業、伝統文化、観光などの説明、地域の抱えている「人口減少」といった課題に関して、お話をいただきました。

現在の魚津市民は42600人、今から23年後の2040年には約32000人、人口減少率32%と予測され、富山県全体の減少率25%に比べ、魚津市は人口減少率が高い自治体に位置付けられています。

日本の社会問題でもありますが、魚津市も「少子高齢化」に伴う人口減少が最重要課題と位置付け、「地元で生まれる子供を増やす取り組みの強化」「他からの人の流入を促す」の2つの取り組みを行っているそうです。

「地元でしっかり子供を産み育てる」ために、若者が安定して働ける場をつくる「産業」、子育てにかかるコストを下げる「子育て」、さらに子供が地元で学べる「教育」の3分野の充実化を行っています。

「外からの人の流入を早く促す」ためには、「観光振興」を切り口にして「魅力的なまちづくり」を進めています。

 

豊漁と安全を祈願する漁師のお祭り。2016年にユネスコ無形文化遺産に登録。後継車を作っていくことが課題。

埋没林とは約2000年前に海に沈んだ杉の樹根が冷たい真水で保存された特別天然記念物。博物館も全国的にも類似施設はない。

富山県唯一の遊園地。日本海側最大の観覧車が売りだが、実は愛知万博の中古品。

創立105年の魚津水族館。富山湾の魚を集めた地域密着型施設。老朽化してきたことが課題。

 

魚津市は山海に囲まれて、「水と空気が循環している」自然の恵の豊富な地域です。

しかし、自然の循環だけでなく、若者達を育てる教育機関の整備や観光復興を行うことでの人の流れを生み出し、「自己循環的のまちづくり」をされている様子が伺えました。

村椿市長から、WLS研究所のテーマである「地域創生」の具体的な取り組み事例を伺うことができ、セミナー後の質疑応答でも積極的な意見交換となりました。

セミナー後の異脳種交流会では、会員企業や先生方と和気あいあいと交流しました。

 

次回のセミナーの開催は615日(木)です。

 

 

 

 

(レポート:葉梨)