セミナー
2019.8.8

2019年8月セミナー「現代における健康経営の必要性と成功事例」

2019年88日(木)に、帝京平成大学、現代ライフ学部、経営マネージメント学科の渡部卓教授 に「現代における健康経営の必要性と成功事例」のセミナーがあり、参加企業10社他、総勢53名が参加しました。

 

セミナー

ウェルネス・ライフサイエンス研究所は、「日本で唯一の<持続可能な社会のための、新しい関係性の創造>を研究&実証する企業コンソーシアム」として、SDGsの17の目標に準拠して活動を行っています。

企業が持続可能な発展を遂げるためには、従業員一人ひとりが心身ともに「健康」であることが大前提となります。会社と従業員、家族が一体となり、健康づくりを推進し、「働きがいのある企業」としていくことーーそれが健康経営の原点と考えます。

そこで、メンタルヘルスを専門に、健康経営の著書も多数出版されている帝京平成大学、現代ライフ学部、経営マネージメント学科の渡部卓教授に「現代における健康経営の必要性と成功事例」をテーマに、基本の内容から具体的な事例を交えて140分お話いただきました。 

 

まずは、「健康経営」の前提として、健康経営を行うことの意味・目的についてわかりやすくお話いただきました。

健康経営の目的は「将来に向け企業・団体の価値創造、働く人の健康価値、働きがい、ワークライフソーシャルでの幸福度を高めること」です。

また健康経営に取り組むことで、社員の人生100年時代でのライフシフト、豊かなセカンドライフも可能となります。

「健康」と一言で言っても、一時点での心身の健康ではなく、個人の人生や価値観を包括的に考える必要があり、その深さ・広さを感じました。 

また、近年、ストレスを抱えメンタルヘルスの不調者が増え続けているというデータがあり、従業員の健康が企業の「経営」に直結すること、企業として投資する意味があるということを具体的に提示いただきました。 

さらに、少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命を延伸し「生涯現役社会の実現」は国としても重要になります。

一つの社会問題であり、企業として体制を整えることは未来の日本を支えるための責務であることがわかりました。

 

 最後に、「健康経営成功ケースの職場からの教訓」として、「制度、啓発など表面の定番メニューで終わらせない」というメッセージがありました。

健康経営が単なる制度ではなく、従業員全体に浸透し、生きた体制作りにすることが重要だということでした。

一方で、健康経営のPDCAをまわし、軌道にのるまでは、3、4年はかかるとのことで、長期的スパンでの取り組みであることがわかりました。

 

質疑応答では、健康経営を進めて行く上での手法や、従業員の統制のとりかたなど、具体的な質問が挙がり、関心の高さが感じられました。

先生のお話を伺って、研究所や自社企業での活動、また「個人」としての生活にも活かしていきたいと思います。

 

 

 異脳種交流会

異脳種交流会では渡邊先生にもご参加いただき、皆さんで交流・討議をされていました。

ウェルネス・ライフサイエンス研究所の目指す「ソーシャル・ウェルネス(人と社会の健康で美しい発展)」実現の一歩となることを期待したいと思います。

 

次回のセミナーの開催は1114日(木)に開催予定です。

 

 

 

 

(レポート:葉梨)